アイスディフェンスとは
バスケットボールの「アイスディフェンス」とは、一種の守備戦術のことを指します。
具体的には、ピックアンドロール(スクリーンプレイ)の際に、ディフェンダー(守備者)がスクリーナー(スクリーンを設定する攻撃者)の側に位置を取り、ボールハンドラー(ボールを持つ攻撃者)をサイドラインやベースラインに追い込む戦術です。
この戦術の目的は、コートの中央に進出を防ぎ、攻撃者の行動範囲を制限することです。
「アイス」という名前は、攻撃者が動きを封じられ、「凍結」させられる様子を表現しています。
また、ボールハンドラーをコートの端に追い込むことで、スクリーンプレイから生まれるパスやシュートの選択肢を減らし、攻撃の予測性を高めます。
しかし、このアイスディフェンスは、ディフェンダー同士の連携と、相手の動きを正確に読む能力が求められます。
連携が欠けたり読みが甘いと、攻撃者に有利なスペースを与えてしまい、状況が逆転するリスクもあるからです。
したがって、この戦術をうまく使うためには、各選手の技術だけでなく、チーム全体での練習と理解が不可欠となります。