バッシュの歴史まとめ|コンバースとアシックスが始祖?

バスケットシューズ開発のきっかけは?コンバースやアシックス、ナイキの歴史や由来を解説

バッシュ(バスケットシューズ)の歴史について、誕生のきっかけや年代、名を馳せた伝説のシューズがいつの時代だったのか、どんな進化をしていったのかなどを解説します。

バスケットをプレイする際、バッシュは欠かせない存在です。

一口にバッシュと言ってもその性能はそれぞれ異なっており、軽快さに特化したものから履きやすさを求めたものなど、現在まで数多くのバッシュが活躍しています。

バッシュたちは誕生以降、どういった道を歩んで進化し、そして現在に至ったのでしょうか?。

バッシュの歴史①誕生は20世紀前半?

バッシュという概念の誕生は、バスケットが誕生してから20年ほど経った1900年代初頭にまで遡ります。

最初のバッシュは1917年、バスケットの本場であるアメリカ合衆国の「コンバース」という会社によって作られました。

コンバースは当時、冬や雨天時など悪天候時に使う靴を開発していた会社です。

しかし使われる靴はどうにも限定的で、1年間通して販売できる靴が求められます。

そこでコンバースは、会社のあるマサチューセッツ州で誕生したバスケットに注目。

「バスケット用のシューズを作る」ことで、この問題を解決しようとしました。

初のバッシュ(キャンバス製)が誕生

バッシュ作りに励むコンバースでしたが、バスケットに最適なシューズの開発は簡単にはいきません。

試行錯誤の結果、コンバースは「キャンバス素材」を使ったシューズを考案。

このシューズが当時のバスケットマンたちに評価され、「キャンバスのバッシュ」が一般的に使われるようになっていきます。

スラムダンクのキャラクターも愛用しており、宮城リョータがコンバースのバッシュを履いています。

宮城リョータのバッシュ詳細はこちら

バッシュの歴史②初の国内バッシュは戦後まもなく

日本でバッシュが誕生したのは、アメリカでバッシュが産まれた1917年から30年後のことです。

日本はそのころ敗戦直後であり、物資もなくバッシュどころか日常の履物すらなかった、まさに貧困のどん底にいた時期です。

そんな戦後間もない極限状態の日本。

なんの仕事をしようか悩む鬼塚喜八郎氏は、兵庫県教育委員会に居た堀氏の「少年たちがスポーツに打ち込める靴を作って欲しい」と頼まれ、少年たちの成長を後押ししたいと奮起。

「スポーツを通じて少年たちの成長を手助けする」という理想のため、スポーツシューズメーカーを立ち上げました。

これが後の「アシックス」として、現在までスポーツシューズメーカーの王手として残ります。

当初スポーツシューズについては素人であったため、当初は選手たちの要望を積極的に取り入れたり、実際にバスケット部の様子を見るなどして努力を重ね、ついにオリジナルブランドが完成。

タコの吸盤からヒントを得て、吸着盤のような底を採用した「鬼塚式バスケットシューズ」が誕生しました。

⇒アシックスのバッシュ一覧はこちら

バッシュの歴史③キャンバスからレザーへ

誕生から50年間、バッシュはキャンバスの素材が一般的でしたが、より高機能を求めてレザー素材が使われるようになりました。

素材が変わったこともあり、バッシュはここから飛躍的な性能の向上が進んでいくこととなります。

この時代に登場したオールレザーのバッシュとして、アディダスの「スーパースター」が知られます。

コンバースはバッシュメーカーとして一時代を作りましたが、他老舗メーカーからも続々とバッシュが登場。

全米ナンバーワンの売り上げを記録した「リーボック」や、「アディダス」のバッシュも人気を集めました。

⇒アディダスのスニーカー一覧はこちら

80年代〜90年代になると、日本でもスポーツとしてバスケットの人気が爆発的に出始めます。

アメリカのプロリーグであるNBAではマイケル・ジョーダンが大スターとして活躍し、90年代には漫画「スラムダンク」が爆発的な大ヒット。

そして、スニーカーブームが到来し、バッシュは機能に限らず、コレクションとしての価値も飛躍的に上がって行くこととなります。

ナイキ エア・ジョーダンの登場

日本でもバスケのレジェンド選手として抜群の知名度を誇る、マイケル・ジョーダン。

そのジョーダンとタイアップしたバッシュのシリーズが「ナイキ エア・ジョーダン」です。

エア・ジョーダンはその性能もさることながら、ジョーダン自身の知名度も、高いファッション性などから凄まじい人気を誇りました。

漫画・スラムダンクでは、主人公である桜木花道や流川楓がこの「エア・ジョーダン」シリーズを着用しています。

⇒【スラムダンク】桜木花道のバッシュをご紹介!あの超有名選手も愛用?

⇒【スラムダンク】流川楓のバッシュをご紹介!

バスケ専門ブランド「AND1」がストリートバスケ界を席巻

「AND1」は1993年に誕生したバスケットボール専門ブランドです。

メーカー名の由来はアンドワンスロー(ファウルを受けた際にシュートを決めると与えられるワンスロー)から来ています。

ブランドができた当初はストリート向けウェアを販売して評判を集めていましたが、1996年に当時のスタープレイヤー「ステフォン・マーブリー」と契約したことが契機となり、全米注目のブランドに発展していきます。

この「AND1」のバッシュは今までにない斬新なデザインが特徴で、ストリートバスケ界では王手ブランドの1つに君臨しました。

現在もAND1のバッシュとして代名詞的存在になった「タイチ」シリーズなどが人気です。

ナイキ エアマックスの登場

ナイキの人気は、90年代中盤から後半にかけて到来したスニーカーブームによって最高潮に達します。

「エアマックス シリーズ」は、アスリートが望む衝撃の吸収性と軽量化によって、疲労の負担を減らした当時の傑作スニーカーです。

スニーカーブームと同時に登場したため人気は跳ねあがり、エアマックス所有者を襲う事件なども発生するほどでした。

⇒ナイキのスニーカー一覧はこちら

バッシュの歴史④今もなお進化するバッシュ

90年代のスニーカーブーム以降もバッシュは進化し続けています。

履き心地を重視したもの、より軽量化が進んだものなど、いずれも性能は抜群です。

各メーカーと有名選手とのタイアップによる商品の展開も続いており、選手モデルのバッシュも数多くなりました。

始祖であるコンバース、社会問題にまでなったナイキ、日本バッシュの魁となったアシックス……バッシュの誕生から100年以上が経過し、今後どんな進化を遂げるのでしょうか。

いずれのシューズメーカーも目が離せません。

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